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6回目の投稿をさせて頂きます。
メタルワークス 山下元気です。
今回は『板金工の技術』について書きと思います。
建築現場において最も板金工の技量が試されるのは、役物(特殊な場所に使用されている特殊な形状の製品)や細かい納めです。
屋根を葺くだけ、壁を張るだけでしたら、板金工の同職の方とそこまで変わりませんが役物や細かい納めでは、かなり変わってきます。
今回は僕が施工した屋根と外壁の取合いの水切りの小口(部材の断面)を紹介します。
納め方には正解はありません。お客様に喜んでもらえるかが大切です。
お客様の目で判断していただきたいです。
雨のことを考え、水切りを一番軒先まで出すと、アカ(完成形で見えてはいけない部分)が出てきます。これをかっこよく、プラス雨のことを考えながら隠していきたいと思います。
なんとなくでいいので完成図を想像してみてください!
使う材料と道具です。
機械はありません!すべて手道具になります。
最初に書きましたが、屋根や壁を施工する際、同職の方と変わらないのは、機械で成形しているからなんです。
でもこれはどうですか?手作業になるので、施工する人の技量で完成形が変わってきますよね!
最初にアカを見れば大体の完成形が見えますので、必要な材料と道具が用意できます。
これで完成になります。
かっこよくないですか??
ハゼ(金属板の接合において、板を折り曲げ、かみ合わせる形にした部分)にしている為、ビスも使っておりません!
ハゼの向きも考えてありますので、どこから力がかかっても、飛散することはありません。
ハゼが水を塞き止める役割もしている為、外に水が垂れることもありません。
沢山の改良を重ね現在、弊社ではこのような納め方をしております。
プロだからこそ、細かい納めや性能までこだわります。
次回は『CADによる合理化』について書きます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。