Loading
10回目の投稿をさせていただきます。
メタルワークスの山下元気です。
今回は『屋根葺き』までの現場の流れを紹介します。CADを使って施工図の作成、材料の注文するところから現場は始まっていますが、今回は現場の乗込みからを紹介したいと思います。
最初は屋根の割り付け(デザイン的に美しく取り付けるために、その寸法に応じて取り付け位置を正確に決める事)です。CADで基準の数字を把握しているので考えることなく作業が進んでいきますが、怖いことがあります…なんだと思いますか??答えは梁【ハリ】(建物を組む際に水平方向に架けられ、床や屋根などの荷重を柱に伝える材のこと)の上を歩くことです。
幅は10㎝程で、高さは10m以上。安全対策は確実に行なっておりますが、朝一は怖いです。一般の方が体験できない世界がここにあります。梁の上での危険な作業をする職人ってかっこいいですよね!自分で言うのはどうかと思いますが(笑)初めて梁の上を歩いた時のことは忘れません。生まれたての小鹿でしたね(笑)真ん中まで行ったものの恐怖で足が震えて前に進むことも戻ることもできませんでした。最終的に梁に這うように仕事してました。恥ずかしかったです(涙)大丈夫です。そのうち歩けるようになります。ジェットコースターも乗れない僕が歩けるようになったのですから(笑)未だにジェットコースターには乗れません(笑)
割り付けの次はタイトフレーム(屋根を留めつける金具)溶接です。溶接の長さは3㎝以上です。溶接が完了したら写真の撮影。検査を行ってもらいます。屋根を葺いてからだと見えなくなるので忘れることなく確実に行います。タイトフレームを溶接すると、跨ぎながら梁の上を歩かないといけない為、さらに歩き難くなります(涙)
常に死と隣り合わせな作業だからこそ、落下防止ネットの状態確認。安全帯(命綱のついたベルト)を親綱(建築現場における安全帯を引っ掛けるためのロープ)に掛けるなどの安全対策を確実に行い作業をしています。
次回はタイトフレーム溶接後の流れを紹介したいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。