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改修工事というのは、新築とはまた違う難しさがあります。既存の建物を相手にするわけですから、図面通りにいかないのは当たり前。外から見えないところに、過去の職人さんたちの工夫や、時にはちょっとしたクセが隠れています。
解体してみないと分からない。そんな現場は日常茶飯事です。
それでも、仕上がった時には「綺麗になりましたね」と言われるのが理想。つまり、「目に見えない仕事」がしっかりできている証拠なんです。見えない部分をきちんと整えておくことで、表に出る仕上がりが変わります。そこに僕ら職人の意地があります。
仕事の段取りがすべてを決める
改修工事では、とにかく「段取り」が命。先にやるべきこと、後に回すこと。一見地味ですが、この組み立てがうまくいけば、現場はスムーズに進みます。
例えば外壁の張り替え一つでも、下地の確認、雨仕舞いの処理、既存との取り合い…どこから手を付けるか、どのタイミングで曲げ加工を入れるか、考えながら進める必要があります。
現場は“考える場所”でもあるんです。
まとめ
見えない部分にこそ、職人の技術と誠意が詰まっている。それをきちんと積み重ねることが、信頼につながっていく。
派手さはないけれど、そういう仕事を続けていきたいと思います。